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コラム

2021/06/21

リパワリングで太陽光発電の収益を最大化する

知らないと損をする太陽光発電の「リパワリング」

リパワリングとは

リパワリング(Repowering=再発電)とは、経年劣化した太陽光発電設備を新型モデルへの交換をすることで発電量を増強することを言います。
太陽光発電の設計変更や設備交換をすることで発電量を増やし、保守管理費の削減を図るリパワリングですが、最近多いのは最も取り組みやすいパワーコンディショナー(PCS)の入れ替えです。


なぜ今リパワリングなのか?

2012年7月、再生可能エネルギーの導入を目的に「固定価格買取制度(FIT)」が制度化され、太陽光発電は急速に普及し、再エネを取り巻く状況や技術は大きく変化しました。

FITから9年目の現在、太陽光発電設備の経年劣化による発電損失は増加し、収益が年々減少しているのが現状です。

FIT当初に建設された太陽光発電は、経年劣化によるパフォーマンス低下が避けられません。
太陽光発電システムは、運用期間の経過とともにパネルやパワーコンディショナーなどの劣化が進み、発電量が落ちていくため、発電事業者は、所有している発電所の維持管理、パフォーマンス向上のための策を検討する必要があります。

発電量を増やす方法として、パネルを増設する方法もありましたが、稼働済みの太陽光発電にパワコンの定格出力を変えずにパネルを積み増す、事後的な「増設による過積載」が問題視され、2017年に経済産業省・資源エネルギー庁の改正FIT法によって規制されることとなりました。

そこで、リパワリングです。
リパワリングならば、ルール違反をすることなく発電量を増やすことができます。

パワーコンディショナーのリパワリング

FIT買取期間20年のうち、一度は訪れるパワーコンディショナーの保証期間終了と寿命による交換。
太陽光発電の機器保証は10年で切れるものが多く、故障してしまってからでは交換までの間の発電ロスが大きいため、保証期間の確認と計画的なメンテナンスが必要になります。

既設のパワーコンディショナーを保証期間まで使うのではなく、早い段階のうちにパワーコンディショナーをリパワリングすることで、FIT期間終了まで発電量が向上し、より高いシステム収益を得ることができるでしょう。

古い太陽光発電ほどリパワリングによる発電量の改善効果がある

既設の太陽光発電設備は、経年劣化により導入時に比べて発電量が低下しています。
FIT当初のパワーコンディショナーは、現在のものと比べて、変換効率が低いため、新型のパワーコンディショナーに交換するだけで発電量を増やせる可能性があります。

また、古い太陽光発電はFIT買取価格が高いため、発電量が増えることでより一層の収益改善効果を感じられることでしょう。比較的新しい太陽光発電にてリパワリングを行った場合でも発電量を増やすことはできますが、買取単価が低ければあまり投資効果は見込めません。(事業用太陽光発電の買取価格:2012年度40円/kWh→2021年度12円/kWh)

新型パワコンに早期交換することで発電量を増やす

パワーコンディショナーは変換効率が高い機器が次々とリリースされ、設置当時のものより日進月歩で大幅に進化しています。仕様も変わってきているため、既設のパワーコンディショナーをただ新しいものに交換するのではなく、新機種モデルに交換することが、太陽光発電の収益を最大化するコツになります。

パワーコンディショナーは、システムの運用期間中に少なくとも1回の交換が必要です。
だとすれば、新型パワコンへの交換、すなわち発電量の改善は、早ければ早いほど、FIT期間終了までの収益を拡大することが可能になるのです。
現在ご使用のパワーコンディショナーの保証期間を待つ必要はありません。パワーコンディショナーを新型のものに交換し、リパワリングすることで発電量がどれほど上がるかシミュレーションされてみてはどうでしょうか。

パワコンのリパワリングで太陽光発電をよみがえらせる

発電量、その差が将来を左右する

太陽光発電投資で一番重要なのはシステム設計です。システム設計ひとつで年間の売電収益は大きく変わります。
そして、太陽光発電は、一度設置すると発電能力を上げることはできません。
すでに稼働している場合、つくりなおすことは容易ではありませんが、新型パワコンへの交換というリパワリングによって1%でも2%でも発電量を増やせる可能性はあります。
それが10%、20%だとしたら、どうでしょうか?
20年間という買取期間を考えれば、その差が将来を左右する
と言っても過言ではありません。

発電量を最大化し、かつメンテナンスコストを削減する

パワーコンディショナーの部品交換は意外と費用がかさみ、交換部品の調達に苦労することがあるため、新しく新型のパワコンに総入れ替えする方がむしろ経済的な場合があります。


最新の製品は、技術の進展によって発電効率が数%も高まっているため、入れ替えただけで発電量を増やせることがほとんどです。パネル同様、パワコンも価格低下が進んでいるため、積み立ててきたメンテナンス費用の範囲内で、新型に入替えも可能なケースも多くあります。

パワコンをリパワリングするメリットのまとめ

売電ビジネスを行っている以上、太陽光発電設備の劣化、そしてメンテナンスは避けられません。
劣化や故障、汚れなど発電量が落ちる原因に対して対処し、どれだけ発電量を維持するかの戦いとなります。

パワーコンディショナーのリパワリングによって、発電量をよみがえらせ、従来よりも高い売電収益を得ることできるのであれば、すぐにでもとりかかってみてはいかがでしょうか。


パワコンをリパワリングするメリット
  • リパワリングは、FIT20年間の折り返し点に立ち、発電事業を見直す好機になる。
  • FIT初期に多用されたパワコンの保証期間は10年なので、更新の時期に差し掛かっている。
  • パネル増設で発電量を増やすことはできなくなっている。
  • リパワリングすることで発電量を最大化し、かつメンテナンスコストを削減できる。
  • FIT初期に比べて現在のパワコンの性能や変換効率は大幅にアップしているため、保証期間が残っていたとしても、早めに交換することが残りFIT期間の収益を上げることにつながる。


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